Covid-19の漢方治療その2 ―伏在する湿邪を除くためにー
- 峯 尚志
- 2024年3月20日
- 読了時間: 1分
更新日:2024年3月21日
東洋医学的には、感染症の治療は、感染後なるべく早期に入り込んだ病邪を解表という方法で、体表から排除する事が必要となります。ところがCovid-19のウイルスは、肺胞から容易に間質に入り込み濕熱症という炎症を引き起こします。そのため、単なる解表の治療では、奥深く入り込んだ病邪を取り除くことができません。湿邪は局所に停滞して動きにくいという特徴があるために、半表半裏に停滞した病邪を柴胡、黄芩で清熱すると同時に、霍香、草果という芳香化湿薬に化痰作用をもつ白僵蚕を合わせて、粘って取り除くことが難しい痰湿の邪を取り除く事が必要となります。それが中国で発表された清肺敗毒湯という処方ですが、その処方を参考に、自分なりのCovid-19の処方を組み立ててみました。
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